空き家問題に挑む、新ユニットの挑戦と未来への展望

空き家問題に挑む、新ユニットの挑戦と未来への展望

K.I

大学卒業後、新卒で大手不動産会社に入社し、売買の基礎を学ぶ。その後、古民家の再生事業、複数社で賃貸仲介やマンションのリノベーション、商店街の再生事業などに携わった後、2022年9月にジェクトワンに中途入社。ソリューション事業部で営業を経験し、2024年4月から地域コミュニティ事業部(空き家事業)で買取流通ユニットを立ち上げる。プライベートでは卓球で全国大会出場を目指すスポーツマン。

いつか空き家事業で活躍するために…

ー これまでの経歴を教えてください。

新卒で大手不動産会社に入社し、アパート用地の仕入れを5年経験しました。そこで不動産売買の基礎を学びました。転職を決意したのは、仕入れた立派な古民家を壊してアパートにするというビジネスモデルに違和感を覚えたからです。

2社目の不動産ポータル運営会社では、売買と賃貸の仲介を主軸におきながら、荒川区のシャッター商店街の再生事業にも携わりました。そのタイミングでコロナ禍になり、移動の制限により都内で不動産の仕事をやりづらいと思っていた時に仙台の会社に転職し、マンションのリノベーションや空き家、空き地の売買をおこないました。印象に残っている仕事は、沖縄宮古島の空き家を民泊に転用する事業で、建築や施工はもちろん、食器などの小物、SNSやHPの開設と幅広く担当していました。

ジェクトワン以外では建築業界も視野に入れていて、リノベーションやコーポラティブハウス(入居者それぞれの好みを取り入れて共同で建設する住宅のこと)を運営している会社、民泊を運営している会社なども受けていました。

ー ジェクトワンに入社を決めた理由を教えてください。

一番の決め手は社長と面接で話した時です。空き家問題に対して真剣に向き合っていると感じて、自分も実現したいと強く共感して入社を決めました。また不動産業界では珍しく、どんな建物でも取り扱うマルチカテゴリーな事業展開も、いろいろ吸収できそうだなと感じましたね。

ー なぜ始めはソリュ―ション事業部を希望されたのですか?

新卒の頃に学んだ不動産業界のことを学び直したいと思ったからです。当時はアパート用地の取扱いだけでしたが、ジェクトワンでは戸建やマンションなどさまざまな建物を扱うことができるので、ソリューション事業部で幅広く学びながら成長していきたいと考えました。また、ソリューション事業部では街なか再生事業もおこなっており、街を形成していく仕組みや土地の活用も学ぶことができます。それらの知見を持つことで、なぜ空き家がここまで問題になっているのかを俯瞰できると感じソリューション事業部を希望しました。

社会問題の解決を加速させる新ユニット

ー 現在の仕事内容を教えてください。

現在は地域コミュニティ事業部の買取流通ユニットに所属していて、空き家で困っている所有者さんの課題を「買取」や「売買仲介」で解決するための活動をしています。特に建物のコンディションやエリアなどさまざまな要因で活用することができない空き家を担当することが多いです。

ー 仕事で心がけていることはありますか?

課題解決にはどの方法が一番良いかというのを所有者さんの目線で考えることですね。空き家の所有者さんは一人ひとり抱えている課題が異なるので、その課題への対応方法を検討して提案しています。

ー 買取流通ユニットが新設された背景を教えてください。

空き家活用で解決できない物件を、買取や売買仲介で解決していこうという方針で新設されました。郊外であっても都市機能が集中する中心部や首都圏のベッドタウンであれば賃貸需要があり、「活用」で不動産価値を高めることができます。一方、アクセスが悪かったり常住人口が減少傾向のエリアは賃貸需要が低くなるため、活用ではなく「買取」でアプローチをしていくという違いがあります。加えて、ジェクトワンは民泊やシェアハウス、シェアオフィスに転用するノウハウも持っています。買い取った物件を活用と同じように転用して再販売することも将来的に可能だと考えています。それが形になれば全国的な空き家の社会問題の解決に近づくだけでなく、会社としての収益向上にも繋がります。その展望があったというのが立ち上げの背景です。

ー ユニットの新設で大変だったことはありましたか?

ぶっちゃけ、めちゃくちゃ大変でした(笑)アキサポは元々、空き家の活用がメインだったこともあり、買取や売買仲介の仕組みを整えることから始めました。買取の営業をしながら、業務フローをイチから積み上げて構築してきました。

ー 楽しさややりがいはどのような時に感じましたか?

大変だったことを一つ一つ解決していったことは、立ち上げならではのやりがいや楽しさを感じました。
あとはお客様と直接やり取りをして、困りごとを無事解決できた時に感謝の言葉をいただくと、やはり嬉しいです!実際に「数年間空き家になっていて、管理が大変だった。空き家を手放せて良かった。」と直接お礼の言葉をいただき、不動産会社としての役割の必要性を改めて実感した瞬間でした。不動産の営業は買って終わり、売って終わりのようなイメージを持たれる方が多いと思います。ですが、空き家事業の場合は最後まで伴走する感覚に近いんです。所有者さんは個人の方が多く、悩みをお伺いして一つ一つ懸念を払拭するための提案をしながら信頼を得ていくのは難しく、時間もかかります。その分、直接感謝の言葉をかけていただくことも多いので、やりがいがありますね。

業界経験者だからこその学び

ー 入社してから成長できたことを教えてください。

不動産売買の知識をかなり磨けたなと実感しています。これまでの経験で、アパート用地は数多く対応していたので自信がありましたが、戸建用地や区分マンションなどの買取経験はなかったので、ソリューション事業部でオールジャンルの経験を積むことができたのは大きいですね。その経験や知識が今の空き家事業の発展に活かせていると感じています。

ー 環境面で魅力に感じていることを教えてください。

働きやすさは本当にありますね!新卒の会社では朝から終電まで働いていましたし、転職した会社でも上司が残業していたら自分も残るというような働き方をしていて、かなりハードワークでした。ジェクトワンでは定時で上がることも多いので、ワークライフバランスは取れています。もちろん、上司の顔色を伺うこともないです(笑)いい意味で不動産業界っぽくなくて、業務時間中にやることはしっかりやって、休む時はしっかり休むというメリハリがあります。私も営業なので数字目標をしっかりと追いかけていますし、休みの時は全力で遊んでいます!

社会問題の解決にワクワクしながら取り組む

ー 今後の目標を教えてください。

現在は東京本社を拠点に全国の物件交渉や買取を行っていますが、いずれは地方にも展開していきたいです。空き家を買い取って民泊やゲストハウスなどに転用するといったスキームは地方でも通用すると考えています。

また空き家問題に対して、スピード感をもって対応できるようにしたいです。ただ買って売るというビジネスモデルより、ワクワクしますよね!

ー これから入社する皆さまへ、メッセージをお願いします。

私は空き家問題を解決したいという熱い想いをもって仕事に取り組んでいます。そんな想いに共感してくれる方に来ていただきたいですね。大きな社会問題に対してアプローチをしているので、一筋縄ではいかないこともあります。その大変さや難しさも一緒に楽しみながらできる人はとてもやりがいがあると思います。

一緒に空き家問題を解決していきましょう!

※所属部署・掲載内容は取材当時のものです。

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